ラッコ1

ラッコのヤヨイちゃんは、2014年1月25日に19歳10ヶ月で永眠しました。長い間ありがとう。

飼育員さんにインタビュー
極地エリア(ラッコ編01)

Q:
一番好んで食べる餌は何ですか? 餌によって機嫌が変わる(よろこんだりする)ようなことはありますか?

A:
のんほいパークでラッコにあげる餌は、イカ、大アサリ、真鱈、海老、渡り蟹、氷、真烏賊です。 実は、ラッコには皮下脂肪がほとんどありません。そのため、体温を保つために野生のラッコは1日5~8kgを食べます。特に、野生の場合食べられるときに食べないと生きていけないので。
のんほいパークでは決まった時間に餌をやるので(食いだめする必要がないので)、1日3.5kgを目安にしています。 ただ、のんほいパークのラッコは、真鱈の食いつきがあまり良くないです。

また、餌としてお気に入りなのかどうか明言はできませんが、蟹のハサミを気に入って『ポケット(脇腹のたるみ)』に仕舞い込んで、グルグル泳ぎまわったりすることがあります。 お気に入りのハサミでガラスを叩いたせいで、ガラスにヒビが入って大変なことになりました。

また、餌の種類に関わらず、餌の時間(10:30、16:00)は元気に泳いでいますので、観察するにはこの時間を狙ってみてください。

なお、冷たい水槽の中にいるのに、あえて氷をあげる理由は『脱水症状を防ぐため』です。 ラッコはとても臆病な動物で、大きな音がしたり、カメラのフラッシュを焚かれたりすると、ストレスでご飯を食べなくなってしまいます。 水分を取らないと衰弱して死んでしまうので、氷をあげることで、少しでも体力をつけさせています。
館内の注意にも書いてあるのですが、うっかりフラッシュを切らないままで撮影されるお客さんがいます。ラッコの命に関わりますので、どうか注意事項は守って欲しいです。

Q:
その他に、何か面白いお話はありますか?

A:
餌をやるときは、手渡しするんですよ。 ラッコは自分の手で餌を受け取ります。 専門の飼育員でなくても、警戒せずにちゃんと受け取ってくれます。 まったく知らない人の手からでも、多分受け取ってくれるんじゃないかな。
でも、普段の餌でも、烏賊の「みみ」に傷があったりすると、返品してくるんですよ。 これはイヤだって。

グルメなラッコ
グルメなラッコ